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徴兵制 復活?−番外編5・アメリカ大統領選挙とデマ活用法−







「分かり易過ぎる展開です」






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「さぁ、とうとうこの日がやってきました。1年近く前から仕込んでいた計画を、“彼ら”は発動させたのです」

「え〜、選挙戦も終盤戦になって、とうとう繰り出して来たワケ?」

「“彼”の行動はいささか遅きに失したというか、行き当たりばったりに近いものがありますが・・・

必ず使ってくるであろうことは予測済みです

「フフン♪ 某アトラスの錬金術師みたいなセリフね」

「じゃあ、“彼ら”が前もって仕込んでいた準備を改めて紹介しておくね〜」



徴兵制 復活?−番外編1・アメリカ議会の動きと広がるデマ−

徴兵制 復活?−番外編3・アメリカ議会の動きと広がるデマ、続報−


「そしてとうとう・・・来ました!」



ブッシュ米大統領再選なら徴兵制復活も=ケリー氏、イラク戦批判強化 [時事通信 2004/10/16]

米大統領選挙の民主党候補ケリー上院議員は15日付のアイオワ州の地元紙「デモイン・レジスター」のインタビューで、ブッシュ大統領が再選された場合は、イラクへの対応で徴兵制復活の可能性が高いとの見解を示した。

ケリー氏は、ブッシュ政権のイラク政策が主要な同盟国の支援を受けていないことを批判した上で、「ブッシュ政権ならイラク政策は同じようなことがさらに続くし、徴兵制の大いなる可能性がある」と発言した。米軍が単独行動主義でイラク駐留を続けた場合、現状のままではいずれ必要な米軍兵力が不足するため、徴兵制に発展する可能性があるとの見方を示したものだ。



「素晴らしきマッチポンプ振りね。

自分の所の議員が議会に徴兵制復活法案を提出していた事は、もう忘れたのかしら?

「アメリカでは個々の議員が法案を提出できるので、党の意思は関係無いと言い張れます。

しかし法案を提出していたのは民主党議員で、復活の噂を煽っていたのが民主党支持者で、それを選挙戦で民主党大統領候補が利用したのでは関係を疑われても仕方が無い。

関係者は全て民主党内部のリベラル派ではないですか」

「もうなりふりかまってられなくなったんじゃない? 恐らく、↓この調査結果が引き鉄ひきがねとなった感じ」



<米大統領選>軍人世論調査 ブッシュ氏がケリー氏を圧倒 [毎日新聞 2004/10/16]

米ペンシルベニア大学のアネンバーグ公共政策センターは15日、現役の米軍人とその家族を対象とした米大統領選の世論調査結果を発表した。米軍最高司令官としてどちらの候補を信頼するかを聞いたところ、ブッシュ大統領が69%と民主党の大統領候補ケリー上院議員の24%を圧倒した。

調査は9月22日〜10月5日、655人を対象に実施した。党派別では共和党員が43%、民主党員が19%、無党派が27%で、米兵の間では共和党、ブッシュ氏への支持が高いことが裏付けられた。

一般の米国民2436人を対象とした調査(9月27日〜10月3日)では、米軍最高司令官としての信頼度は、ブッシュ氏50%に対し、ケリー氏は41%だった。

軍人とその家族の間では、米国が「正しい道」を進んでいると考える人が64%に上ったのに対し、一般の人々の間では「間違った道」を進んでいるが55%と過半数を占めた。ただし、いずれも調査期間が10月初めまでのため、大統領候補同士によるテレビ討論会の影響は十分反映されていないとみられる。



「軍人とその家族の中での無党派層は、殆どが大統領支持に流れているという事ですか」

「ケリーさんはイラク政策に関して、『援軍を送る』と言ったり『撤退する』と言ったり、何度も意見が変わってきたのだけれど、民主党の党大会の時には『4年後までを目処に撤退完了』という方針に固めたわけ。

ところが・・・党大会直後の世論調査で何の変化も無かったの。過去の選挙戦を振りかえれば、党大会直後には支持率が上がって当然なのに」

「イラクから軍を撤退させると約束したら軍人とその家族は喜ぶと思っていたのに、アテが外れたわけね」

「軍人は共和党支持者が多いから、この票田を切り崩せば選挙戦は民主党にとって圧倒的に有利になるので賭けに出た。しかしそれは完全に裏目に出て、無党派層の取り込みにすら失敗してしまったの。

この世論調査はTV討論の影響結果が入っていない時期のものだけど、アメリカ軍の士気についてはTV討論の結果は関係ないでしょうね」

「軍に厭戦気分が広まっているなら、ケリー候補が『撤退させる』という公約を表明した時に反応があってしかるべきです。しかし軍人はおろか、一般人ですら何も反応しなかった」

「意見をコロコロ変えてきたから、本当にやるのかどうか信用されてないんじゃない?

それに一般人にとって、軍が撤退してもしなくても自分達の生活には直接関係無いし」

「だから・・・一般人に軍のことを切実な問題だと考えさせる為に、かねてから仕込んでいた計画を発動した。

『このままでは徴兵制が復活するぞ!』と、一般人の恐怖を煽る。

軍人票の取り込みに失敗した以上、もはやこれしか手段が無い」

「全て予測済みです」

「けれどアメリカ国内では『共和党は徴兵制に反対してきた』イメージがあるから、あまり有効な方法じゃないと思うの。

実はアメリカの徴兵制の歴史を振り返ってみれば、徴兵制を採用してきたのは民主党の方で、共和党はそれを廃止してきたわけで。世界大戦などの大戦争が起きた時にたまたま民主党政権だったせいなんだろうけどね」

「今回の騒動について、もう少し詳しい記事も追加して紹介しておきますね」



【2004米大統領選】再選なら徴兵制? 噂にケリー氏便乗/ブッシュ陣営カンカン [産経新聞 10/17]

米大統領選のキャンペーンで民主党候補のケリー上院議員が、「ブッシュ大統領が再選されたら、徴兵制が復活する」との憶測を大統領批判の材料に利用している。大統領は「徴兵制復活」を再三にわたって否定しているが、昨年来、インターネット上などで広まった「徴兵制復活」のうわさにケリー氏が便乗している形で、ブッシュ陣営は強く反発している。

ケリー氏は遊説先のアイオワ州で行った地元紙デモイン・レジスター(十五日付)とのインタビューで「ブッシュ政権が続けば、イラク戦争などのために徴兵制が復活する可能性が非常に大きい」などと述べた。ケリー氏は、先月にも遊説先のフロリダ州などで「ブッシュ大統領が再選されたら、徴兵制の復活は排除できない」などと繰り返し言及している。

こうしたケリー氏の発言が続いたことから、今月八日にタウンミーティング形式で行われた公開討論会で、徴兵制復活についての質問を受けたブッシュ大統領は、「再選後のいかなる状況でも、徴兵制の復活などあり得ない」と完全否定している。また、ラムズフェルド国防長官も「徴兵制復活のうわさは全くのでたらめで、百四十万人の米軍の現状には何の問題もない」と再三にわたって強く反発している。

「徴兵制復活」のうわさはそもそも、アフガニスタンやイラクでの米軍の軍事行動を受けて、昨年初めにケリー氏に近い民主党のランゲル下院議員らが、「現行の志願兵制では、貧困層に負担や犠牲が集中する」などの理由で徴兵制復活を求める法案を議会に提出したことから、インターネット上などで急速に広まった。

ランゲル氏らの法案は、今月五日に下院で四百二対二の圧倒的多数で否決され、うわさは終息に向かったが、ケリー氏がなお、大統領への攻撃材料に利用している点について、ブッシュ陣営では「虚偽の恐怖を言いふらし、選挙戦に利用している。ケリー氏こそ、徴兵制復活を考えているから度々発言するのでは」と厳しく批判している。
     ◇
米国の徴兵制 ベトナム戦争の停戦が合意された1973年1月のパリ和平協定調印後に廃止された。80年にカーター民主党政権は、徴兵制復活に備え、18−25歳の男性について「選抜兵役制度」のリストに登録だけは行うことを義務づけ、現在も続いている。徴兵制復活には連邦議会の承認が必要。



「1973年に徴兵制を廃止したのは、共和党のニクソン政権だったわね。共和党が廃止して民主党が復活させようとするのがアメリカの徴兵制の伝統。そもそも徴兵制を採用したのは世界大戦時の民主党の大統領の時だったわけだし。

・・・ところで、今回の大統領選挙は一体どっちが勝つと思う?」

「さぁ? ここは選挙予想サイトじゃないし、アメリカ大統領を選ぶのはアメリカ国民よ。それにこの選挙の争点は内政面の方が比重高いし・・・

今回の居残り授業は、徴兵制復活を煽る宣伝がついに選挙戦で実際に行使された、というお話でした。

とりあえずこれで終わりにしたいと思います。じゃ〜ね〜」




★追記:2004年アメリカ大統領選挙は現職の共和党ブッシュ大統領が当選、民主党のケリー候補は敗北に終わった。












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